メディカルスキンリハビリ療法 Medical skin Rehabilitative therapy

メディカルスキン リハビリ療法

■「メディカルスキンリハビリ」
看護師でもある呉貞玉氏が、韓国の病院で施術しているスキントリートメント法です。皮膚の再生を促す目的の、圧力をかけない特殊な手技で、現在は熱傷だけでなく外科手術後の肌の改善を図ります。現在6箇所の病院に取り入れられ、医師と相談しながら治療中、治療後の患者さんに対しメディカルスキンリハビリを行なっています。
日本では、アピアランスセンターに取り入れられています。

■韓国におけるスキン・リハビリ療法
事故や不慮の出来事による火傷の患者は多い。彼らは主に外科手術を受けるが、その後に皮膚の変色、硬化、感覚鈍化、皮膚組織の成長異常などを患い、必然的に治療や手術を受けざるをえない、というのは否定できない現実である。
スキン・リハビリ療法は火傷患者のために日本で最初に生み出された。外科手術後の治療法としてスキン・リハビリ療法を施すと、傷痕が改善し、肉体機能が回復し、醜さが軽減するため、精神的回復に基づき幸福な家庭や社会へ復帰させることが目的である。

スキン・リハビリ療法を施すのは、火傷に関する専門知識と経験があり、患者の執刀医とコミュニケーションをとれる人でなくてはならない。さらに、患者の心理情況をよく理解していること。これらの条件に適う看護師が系統的教育課程を修了すれば、同療法を施すことができる。

韓国では、Jung-ok, Oh氏がスキン・リハビリ療法とその関連教育課程を修了して資格を取り、1999年に同療法を始めた。彼女は出身校である赤十字看護大学へ同療法を導入し、政府機関支援の下にスキン・リハビリ専門看護師のための教育課程を設置した。この教育課程では同氏をはじめとする教授陣が論理や実技を体系的に教える。同教育課程を修了した看護師らは現在火傷の専門病院で活躍している。

スキン・リハビリ療法はさらにソウル国立大学、韓国カトリック大学、東亜大学、韓国熱傷学会へ講演を通して紹介された。韓国軍病院も関心を持ち、何度か講演が行われた。韓国看護協会の新聞、雑誌等のマスコミもこの療法を連続してとりあげている。

現在、火傷専門病院であるソウルのベスチャン病院がスキン・リハビリ療法を定期的に行っている。同病院に倣って多くの病院が専門看護師を雇い設備を整えてこの療法を始める準備をしている。

今後スキン・リハビリ療法は普及し、訓練を受けた専門看護師が施すことによって、あらゆる火傷患者が恩恵を被ることになるだろう。